すべては商品へと変換される?第2回「文哲研アンダーグラウンド」開催

前回に引き続き7月29日に文明哲学研究所の先生方がメインで行うトークイベント「第2回文哲研アンダーグラウンド」が開催されます。銀閣寺道近くにある「劇団地点」のアトリエ「アンダースロー」にて夜のトークイベントとなります。

ご興味のある方は、ぜひ下記フォームよりお申し込みくださいませ。

お申し込みフォーム:https://forms.gle/JmgMavnhfsdoPKTi6

【第2回 教育はサービスではない】

 資本主義はすべてを商品へと変換する。そのプロセスは暴力的ではなく、合理的である。しかし人間活動には、原理的に商品に変換できないもの、生命や存在の根幹に触れる事柄も存在する。それは何かといえば、生死そのものに関わる医療や宗教、また精神的な学びに関わる文化や教育である。そうした商品化不能の領域とバランスを取りながら発展するのが、健全な資本主義精神だったはずだ。

しかしながら過去約30年間、そのバランスは失われてきた。つまり、生も死も学びも成長も、市場経済の中に放り込まれた。その結果として、病院も寺社も文化施設も学校も、ことごとく企業体として活動することを余儀なくされる。そしてこれに異議を唱えるのは困難である。なぜなら企業として存続発展を目指すことは一見「合理的」にみえるからである。だがこの合理性とは、実は狂気にほかならない。

現代の学校において、教育とは良質な知識商品を提供する「サービス」と考えられている。教師はその商品の提供者として扱われ、学生は「スチューデント(学ぶ者)」としてではなく、「消費者」としてのみ大切にされる。学校は一見、開かれた合理的な場所になったかのようにみえる。だがこの状況とは、学生が深く学ぶこ
とを構造的に不可能にしているのではないか? 若者に対する集団的虐待ではないのだろうか? このことを私たちは考えてみたい

【レギュラー出演者】
文明哲学研究所 所長:吉岡洋(哲学者)
文明哲学研究所 教授:三輪眞弘(作曲家)

日程2026年7月29日(水)18:30~20:00(18:00開場)
場所「アンダースロー」京都市左京区北白川久保田町21地下(「京屋」という靴屋さんの地下です)
入場料1,000円(ワンドリンク込)要予約、ただし学生は無料(ドリンクをご希望の方は別途ご購入ください)
主催文明哲学研究所
お申し込みフォームhttps://forms.gle/JmgMavnhfsdoPKTi6
【「文哲研アンダーグラウンド」とは】

「文哲研アンダーグラウンド」は、京都芸術大学文明哲学研究所の主催による、文字通り地下で行われるトークイベントです。かつて「アンダーグラウンド」は、体制に対する反体制、主流文化に対するカウンターカルチャーを意味する言葉でした。現代ではそうした「反体制」や「カウンター」は、もはや構造的に不可能になっているように見えます。本当にそうでしょうか? そのことを毎回のトピックを通して、参加者の皆さんと共に考えていきたいと思います。