
みなさんこんにちは。瓜生別館主人の吉岡洋です。
本ウェブサイトの運営主体である文明哲学研究所(IPSA)の所長と、デザイン工芸研究センター(IDK)のセンター長を務めています。
IPSAでは、大学院の講義「文明と芸術の哲学」を提供するほか、2025年度からスタートした連続セミナー「瓜生談論」をはじめ、対面およびオンラインの講座、山歩きや街歩きなどのイベントを行なっています。セミナーやイベントには基本的に本学教員・学生が対象のものもありますが、京都市立芸術大学の協力で開催している「哲学とアートのための12の対話──土曜の放課後2」は一般の方々にも開かれており、今後はそうした催しも増やしていく予定です。また「瓜生談論」の成果は書籍化を計画しており、誰でも視聴できる動画の配信なども行なっていきます。
IDKでは、大学院のプロジェクト演習科目を提供するほか、2025年が2年目となる文化庁の事業「藍の學校」を運営しています。藍染を中心に、工芸の技と文化を受け継ぎ未来に手渡すことを目指して、フィールドワークやレクチャーの多彩なプログラムを展開しています。昨年度の沖縄(琉球藍)に続いて本年度は徳島(阿波藍)に注目し、2026年1月には1年間の成果を公開する展覧会、関連イベントなどを予定しています。
私自身は哲学・美学の研究者で、京都芸術大学ではIPSAやIDK提供の授業のほか、「美学」「アート&テクノロジー」、通信課程のスクーリング科目である「美学・芸術学への大きな階段」を担当しています。

吉岡 洋(よしおか ひろし)
1956年京都生。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授、京都大学教授を経て、現在京都芸術大学文明哲学研究所所長。
主な著書に『情報と生命』(新曜社)『〈思想〉の現在形』(講談社)他、美学芸術学、情報文化論に関わる著作・翻訳など多数。批評誌『ダイアテキスト』(京都芸術センター、2000-2003)編集長、「京都ビエンナーレ2003」「岐阜おおがきビエンナーレ2006」総合ディレクター。映像インスタレーション「BEACON」制作メンバー。
2023年度からは一般向けの講座「哲学とアートのための12の対話」(https://xxy.kosugiando.art/)を行ってきた。近刊には『AIを美学する──人工知能はなぜ「不気味」なのか』(平凡社新書、2025年2月)がある。

