今年もお二人の講師をお招きして瓜生山を歩きながら植物や生き物の生態についてお話を伺う【ARTmeetSCIENCEフィールドワーク:ナチュラリストと歩く瓜生山2025春】を開催しました。前日の雨で湿度は高めでしたが、緑がよく映える中のフィールドワークとなりました。
レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ多くの芸術家が「自然に学ぶ」ことの重要性を指摘していますが、その点で本学は、瓜生山の裾野という絶好の立地にあります。ただ漠然と自然を見るだけでなく、五感をつかいながら、さまざまな生き物の存在や、その関わりあいについて知ることで、世界の解像度が上がる。そんな体験を共有しつつ、瓜生山という貴重な資源を本学の教育にどう活かせるかなど、一緒に考えていただけたらさいわいです。

瓜生山農園を抜けて山の中へ

見るだけでなく、触れて、嗅いで、五感で知ることができました。

電子ルーペで小さな苔の表面も見ることができました。
【講師略歴】
湯本貴和(ゆもと・たかかず)
1959年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。専門分野は生態学。神戸大学理学部講師、京都大学生態学研究センター助教授、総合地球環境学研究所教授を経て、2012年に京都大学霊長類研究所に異動し、2021年度で退職。熱帯アフリカ、東南アジア、南米で、動物と植物の相互関係の研究をおこなった。アリからゾウまで研究の対象はさまざま。霊長類研究所では、とくに人間を含む霊長類のすみかと食べ物の研究に従事した。
幸島司郎(こうしま・しろう)
大学生のころ、雪の上をごそごそ歩き回っている雪虫を研究するうちに「氷河にも虫がいるかも知れない」と妄想するようになり、1982年に初めてヒマラヤへ。運良く、氷河に住む昆虫やミジンコを世界で初めて発見し、氷河にも生態系があることを明らかにした。以来、世界各地の氷河生態系を調査し、その特性や地球規模の環境変動に対する影響を研究している。同時に、「自分の目で見て自分の頭で考える、流行に流されない独創的な研究」をモットーにして、イルカやオランウータン、サイ、オオカミ、インコ、ヒト、植物、微生物など、熱帯雨林から雪氷圏、海洋に至る様々な生態系の様々な生物の生態や行動を、学生と共に幅広く研究している。

